インフルエンザにかかった後もワクチンは必要?知っておきたい3つの理由
- 2025年11月8日
- 感染症あれこれ
「もうかかったから、ワクチンはいらないですよね?」
外来でよく聞かれる質問です。
確かに、一度インフルエンザにかかると、そのシーズンはもう安心な気がしますよね。
でも実は、“インフルエンザにかかったあとでもワクチン接種は大切”なんです。
理由① インフルエンザは「型」が複数種類ある!
インフルエンザウイルスには、A型・B型とタイプがあり、さらにA型も2種類中の「亜型(株)」存在します。
国内で流行するインフルエンザウイルスは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型(香港型)、B型(ビクトリア系統)で、昨年もA型は2種類が流行し、同シーズンにA型に2回かかるということもみられました。
1回かかったのがA型でも、別の型のA型に、そして次にB型に感染することもあります。
ワクチンは、流行が予想される複数の型をカバーしているため、「別の型のインフルエンザ」にかかるリスクを減らすことができます。
理由② 重症化を防ぐ「最後の砦」
ワクチンは、かかるのを100%防ぐものではありません。
しかし、感染しても重症化を防ぐ効果があることがわかっています。
乳幼児のお子さんや喘息などの持病がある方には、特に大切です。
理由③ 自分が罹らない、他人にうつさない
多くの人がワクチンを接種すれば、保育園や学校のような集団の中で感染しない人が多数を占めるようになり、その集団全体が感染症のリスクを回避することができるようになります(これを、「集団免疫」といいます)。
インフルエンザの集団免疫が達成されるために必要な免疫保有者率は30~75%といわれ、感染症の中では集団免疫の効果が得やすい疾患です。
自分のため、そして周囲の人のためにも予防接種を受けましょう。
まとめ
インフルエンザに一度かかった後でも、ワクチンを接種することで「別の型の感染」や「重症化」を防ぐことができるとともに、人にも感染させないことにつながります。
「もうかかったから大丈夫」ではなく、「次に備える」が正解です。流行期は長く続くことがあります。体を守るチャンスを逃さないようにしましょう。















