インフルエンザ変異株「サブクレードK」にもワクチンは有効!
- 2025年11月28日
- 感染症あれこれ
全国的に流行しているインフルエンザ感染の現在までの情報をまとめてみました。
現在、主に流行しているのは インフルエンザA(H3N2)型 で、川崎市健康安全研究所の検査でも確認されています。
世界でもH3N2 型が増加中 ―「サブクレードK」に注目
今シーズンの北半球でも、例年より早い段階からインフルエンザの報告が増えている国がいくつかあり、特にイギリスでは 「サブクレード K」 というH3N2型のウイルスが流行しています。
このウイルスは、ウイルス表面の「HA」という部分に複数の変化(変異)があり、ワクチンとの相性が変わる可能性が指摘されています。
実際に、イギリスの報告ではこの「サブクレードK」が、今シーズンのワクチンに対してやや反応が弱いという結果も出ており、WHO(世界保健機関)の報告内容とも一致しています。
ニュースなどで取り上げられているのはこの点です。
それでも、ワクチン効果は保たれている!
こうした報告はあるものの、今シーズンのワクチンは 十分な予防効果を保っていることが確認されています。
子ども:70〜75%
成人:30〜40%
の割合で、外来受診や入院を防ぐ効果が示されています。
つまり、現在流行しているH3N2型にもワクチンは有効と考えられます。
川崎市で9〜10月に採取した検体でもワクチンの抗体としっかり反応しており、高い数値(HI価640倍以上) が示されています。
これらの結果からも、全国的に流行しているウイルス株に対してワクチンが効果的と判断されています。
免疫が下がっている可能性 ― まだの方はワクチン接種を!
ここ数年はH3N2型の大きな流行がなかったため、ウイルスに対する免疫が弱まっている方が多い可能性があります。
今後の流行状況は気になるところですが、ワクチンの効果は大きく低下していません。
特に、高齢の方、持病のある方、妊娠中の方、小さなお子さんなどリスクの高い方は、ワクチン接種 をおすすめします。
当院では、今後も、ARI(急性呼吸器感染症)サーベイランスや学校・保育園での集団発生の検査を通じて、引き続き市内の流行状況を注視していきます。















