1歳になったらインフルエンザワクチンを|何歳から?何回?効果や副反応を小児科医が解説
- 2026年8月29日
- 感染症あれこれ
「1歳になったら、インフルエンザワクチンは受けたほうがいい?」
「インフルエンザワクチンは何歳から打てるの?」
「1歳の子どもは何回接種するの?」
インフルエンザの流行シーズンになると、このようなご相談を多くいただきます。
結論からいうと、インフルエンザワクチンは生後6か月から接種できます。
そのため、1歳になってから初めて接種することもできますし、生後6か月を過ぎていれば1歳になる前から接種することも可能です。
この記事では、1歳のお子さんのインフルエンザワクチンについて、小児科医がわかりやすく解説します。
この記事でわかること
・1歳の子どもはインフルエンザワクチンを受けたほうがいい?
・インフルエンザワクチンは何歳から?
・1歳は何回接種する?
・1回目と2回目はどのくらい間隔をあける?
・ワクチンを打ってもインフルエンザになる?
・インフルエンザワクチンにはどんな効果がある?
・副反応は大丈夫?
・いつ頃接種するのがおすすめ?
1歳になったらインフルエンザワクチンを考えましょう
インフルエンザワクチンは生後6か月から接種できます。
「1歳になったらインフルエンザワクチンを」とお伝えしている理由の一つは、1歳前後のお子さんは保育園や育児センターなど他のお子さんとの接触が増える時期だからです。
乳児期に比べるとインフルエンザに感染しやすく、感染した際には合併症に特に注意が必要です。
インフルエンザは多くの場合、発熱、咳、鼻水などの症状を伴いながら自然に回復します。
しかし、乳幼児では肺炎や中耳炎などの合併症を起こしたり、インフルエンザ脳症の発症リスクが高く、入院が必要になったりすることがあります。
1歳のインフルエンザワクチンは何回?
基本は1シーズン2回です。
日本の不活化インフルエンザワクチンでは、13歳未満は基本的に2回接種となっています。
6か月以上3歳未満のお子さんでは、1回0.25mL × 2回が基本です。
なぜ2回接種するの?
小さなお子さんでは、インフルエンザワクチンを1回接種した場合よりも、2回接種した場合のほうが十分な免疫を得やすいと考えられています。厚生労働省も、13歳未満については2回接種としています。
特に初めてインフルエンザワクチンを接種するお子さんでは、2回目まで含めたスケジュールを考えることがとても大切です。
1回目と2回目はどのくらいあける?
不活化インフルエンザワクチンを2回接種する場合、通常は2~4週間程度の間隔をあけます。
免疫効果を考えると、4週間あけることが望ましいとされています。
インフルエンザの流行が始まってから慌てるのではなく、流行シーズンを考えて早めに接種スケジュールを立てることがポイントです。
インフルエンザワクチンは本当に効果がある?
「ワクチンを打ってもインフルエンザになるんですよね?」
これは非常によくいただく質問です。
確かに、インフルエンザワクチンはインフルエンザへの感染や発症を100%防ぐものではありません。
流行するウイルスの種類や、その年の流行株とワクチン株との適合性などによって、ワクチンの効果は変わります。
しかし、「100%防げない」ことと「接種する意味がない」ことは別です。
小児を対象とした37研究のメタ解析では、インフルエンザワクチンによって、検査で確認されたインフルエンザによる入院リスクが約53%減少していました。
つまり、
「絶対にインフルエンザにかからなくなるワクチン」ではありませんが、「インフルエンザによる入院などのリスクを減らすことが期待できるワクチン」と考えるのが適切です。
ワクチンを打ったのにインフルエンザになるのはなぜ?
インフルエンザワクチンを接種していても、インフルエンザにかかることはあります。
主な理由として、
・ワクチンの効果は100%ではない
・流行するウイルスとワクチン株の相性がある
・接種してから免疫が十分にできるまで時間がかかる
などが考えられます。
一方で、小児のインフルエンザによる入院を減らす効果については、複数の研究で報告されています。
「かからないため」だけではなく、「重症化や入院のリスクを減らすことを期待して接種する」という考え方が大切です。
1歳のインフルエンザワクチンに副反応はある?
ワクチン接種後には、注射した部分の
・赤み
・腫れ
・痛み
などがみられることがあります。
また、発熱やだるさなどがみられる場合もあります。多くは一時的なものですが、接種後に強い症状がみられた場合や心配な症状がある場合には、医療機関へご相談ください。
インフルエンザワクチンはいつ接種する?
一般的な接種時期として10月から12月中旬までが示されています。
ただし、流行開始時期は年によって異なります。実際に昨年は例年よりも早い流行が見られました。
1歳のお子さんの場合は2回接種が基本となるため、「流行してから受ける」のではなく、「流行前に2回目まで終えられるように計画する」ことを意識するとよいでしょう。
1歳になったら、今年のインフルエンザ対策を考えましょう
1歳のお子さんでは、通常、1シーズン2回の接種を行います。
ワクチンを接種してもインフルエンザを完全に防げるわけではありません。
しかし、小児のインフルエンザによる入院を減らす効果が報告されています。
「うちの子は接種したほうがいい?」
「いつ1回目を受ければいい?」
「ほかの予防接種と一緒に受けられる?」
など、気になることがあれば、まずはクリニックにご相談ください。
【川崎市・高津区】で1歳のお子さんのインフルエンザワクチンをご検討の方へ
【川崎市】【高津区】【溝の口・高津・二子新地駅】周辺で、お子さんのインフルエンザワクチンや予防接種についてご相談の方は、二子新地ひかりこどもクリニックへご相談ください。
当院では、年齢やこれまでの予防接種歴、お子さんの体調などを確認しながら、インフルエンザワクチンの接種についてご案内しています。
「1歳になったけれど、インフルエンザワクチンはどうしよう?」という段階でもお気軽にご相談ください。
お子さんとご家族が安心して冬を過ごせるよう、予防接種について一緒に考えていきましょう。
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まとめ
・インフルエンザワクチンは生後6か月から接種可能
・1歳のお子さんは接種を積極的に検討しましょう
・6か月以上3歳未満では、基本的に1回0.25mLを2回接種
・2回接種の場合は通常2~4週間程度の間隔をあける
・ワクチンはインフルエンザを100%防ぐものではない
・一方で、小児のインフルエンザによる入院を減らす効果が報告されている
・1歳のお子さんでは、流行シーズン前から接種スケジュールを考えておくことが大切
参考文献
1.厚生労働省.インフルエンザワクチン(季節性).
2.厚生労働省.令和6年度インフルエンザQ&A.
3.Ferdinands JM, et al. Effectiveness of Influenza Vaccination in Preventing Hospitalization Due to Influenza in Children: A Systematic Review and Meta-analysis. Clinical Infectious Diseases. 2021;73(9):1722-1731.
4.厚生労働省.予防接種間違い防止のための資料.
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