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子どもの便秘に悩むママ・パパへ。子どもの便秘をすっきり解消!|痛い!出ない!の悪循環をストップ!-小児科・皮膚科 日曜診療-二子新地ひかりこどもクリニック

子どもの便秘に悩むママ・パパへ。子どもの便秘をすっきり解消!|痛い!出ない!の悪循環をストップ!

「毎回泣きながら踏ん張っている」

「トイレを嫌がって何日も出ていない、、、」

こんな子どもの悩み、ありませんか?

 

子どもの便秘は放置すると、どんどん治りにくくなる特徴があります。

そこで、今回は『小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン2025年版』に基づき、子どもの便秘の原因から、クリニックでの実際の治療、お家での予防法までを分かりやすく解説します。


1.子どもの「便秘」の定義は?

便秘とは本来外に排出されるべき便が十分量かつ快適に排出できない状態のことです。

「毎日出ているけどスッキリしない」

「毎日出ているけど便が硬くて出しにくい」

という場合も便秘とみなされます。

 

国際的な診断基準(Rome IV基準)では、以下のような状態が1ヶ月以上続くと「機能性便秘症」と診断されます。

週に2回以下の排便

・排便のときに痛がったり、うんちが硬かったりする

・トイレを詰まらせるほど大きいうんちが出る

・お腹や直腸に過剰にうんちが溜まっている

・トイレトレーニング後にみられる週1回以上の便失禁(うんち漏れ)

 

💡 「うんち漏れ」は下痢ではなく、ひどい便秘のサイン!

直腸に硬くて大きいうんちの塊(便塞栓:べんそくせん)がずっと詰まっていると、直腸の感覚が鈍くなって便意を感じにくくなります。

すると、その塊の隙間から、新しく降りてきた水分を含んだうんちがジュクジュクと漏れ出して下着についてしまうのです。

これを「下痢」と勘違いして内服を自己中断すると、便秘がさらに悪化してしまいます。


2.なぜ起こる?便秘のきっかけと「悪循環」の病態生理

子どもの便秘の9割以上は、体に大きな病気がない「機能性便秘症」です。

発症する主なきっかけは、子どもの成長における3つの節目(環境の変化)にあります。

 

① 離乳食の開始(乳児期)

母乳やミルクだけの時期のうんちは水分が多くて柔らかいですが、離乳食が始まって「不溶性食物繊維」を摂取するようになると、徐々に形のあるしっかりしたうんちに変化します。

まだ排便の筋力が未熟な赤ちゃんは、この変化に対応できず便秘になりやすいです。

 

② トイレトレーニング(幼児期)

2歳前後になると、脳の発達によって「うんちを我慢すること」ができるようになります。

この時期に、トイレへの恐怖心や、失敗して叱られた記憶、旅行による環境変化などをきっかけにうんちを我慢し始めてしまうことがあります。

 

③ 通園・通学の開始(学童期)

幼稚園や学校のトイレでうんちをするのが恥ずかしかったり、授業中に言い出せなかったりして、便意を我慢してしまうことで発症・悪化します。

 

【重要!】便秘が長引く「恐怖の悪循環」

子どもの便秘で気を付けたいのが「うんちを溜めてしまうこと」です。

排便の時にうんちが硬くて痛い思いをすると、排便が怖くなり我慢するようになってしまいます。すると便は腸に溜まって硬くなり、排便時の痛みも増してしまう悪循環が起こってしまいます。

また、便が腸にある状態が続くことで腸がだんだん鈍感になり、便意が起こりにくくなってしまいます。これも便秘の悪循環の1つです。


3.適切な方法で、適切な期間治療しよう:お薬は「くせ」にならない

治療目標は、

「いま溜まっているうんちを出すこと」だけではなく、「お薬なしでも毎日気持ちよく出せる排便習慣を定着させること」です。

治療は大きく3つのステップで行います。

 

ステップ①:溜まったうんちをゼロにする(便塞栓除去)

まずは、直腸に栓をしている巨大な硬いうんちの塊を、浣腸を使ってすっきり取り除きます。ここに蓋がある状態では、どんな治療を始めても効果が出ません。

 

ステップ②:お薬(緩下剤)を使って「痛くないうんち」を維持する

うんちを出した後に大切なのが、「うんちをするのは痛くない、怖くない」という安心感を、排便時毎回、子どもに実感させることです。

そのために、安全性の高いお薬を使ってうんちを柔らかくコントロールします。

 

<子どもでも安心して使用できる薬>

・浸透圧性下剤(モビコール、マグミット、ラクツロースなど)

小児の治療の主軸となるお薬です。腸に水分を集めてうんちをゼリー状に柔らかくするもので、依存性はなく、長期に飲んでも「くせ」になりません

 

・プロバイオティクス(整腸薬)や漢方薬(小建中湯など)

 お子さんの体質やお腹の痛みに合わせて、補助的に組み合わせることで腸内環境を整えます。

 

・刺激性下剤(ピコスルファート、テレミンソフト坐薬など)

浸透圧性下剤でコントロールが難しい便秘の場合に併用することで排便を促します。

腸の構造的な特徴により排便までに時間を要するお子さんがいます。刺激性下剤を上手に使用することで、適切な排便習慣が身につくようになります。

 

ステップ③:数ヶ月かけて、ゆっくりとお薬を減らしていく

「毎日出るようになったから」と、親御さんの判断で急にお薬をやめてしまうのが一番危険です。直腸の広がりや感覚が元に戻るには数ヶ月かかります。

 

✓ 良好な排便習慣が3か月以上

✓ 季節の変わり目や入園・入学などの環境変化の時期を避ける

✓ 10〜20%ずつ段階的に減薬・休薬

 

焦らずじっくり進めることで、再度悪化することのない本当のゴールへとたどり着けます。


4.親御さんがお家でできる「トイトレサポート」

子どもの便秘を解消するためには排便習慣が大切です。

トイレトレーニング(トイトレ)がなかなか進まないことありますよね。

トイレトの進み具合は個人差があります。焦らずその子のペースにあわせて進めていきましょう。

 

〈トイレトを始める目安〉

① 歩いて自分でトイレに行ける

② おしっこの間隔が2時間以上空くようになった

③ 言葉や指さしなどで自分の意思が伝えられるようになった

急いで始めてつまずくよりも、焦らずに子ども自身の意欲を優先することが重要です。

 

〈トイトレの基本ステップ〉

トイトレはとにかく「焦らず、叱らず、褒めて」が基本です。

 

① トイレに興味を持っている?

トイレが「怖くない場所」「行ってもいい場所」と思わせる環境づくりをしましょう。絵本や動画を使用して明るく楽しいトイレへの環境づくりも効果的です。

② 便座に座れる?

排尿や排便がトイレでできなくても、まずは座ってみる、座る習慣を身につけることが大切です。

③ さまざまなタイミングでトイレに誘ってみましょう

食後や起床時、外出前など決まった時間に声をかけトイレに行く習慣を身につけましょう。トイレに座れただけでもたくさん褒めて自信をつけさせていきましょう。

④ 出た後に教えてもらう

ちょっとだけでも出たらOK。排尿後は、「よくできたね」と声掛けしましょう。

⑤ 自分から「トイレ」と言えるように促す

自分でトイレに行きたい気持ちが育つよう支援しましょう。オムツで排尿しても、まだおしっこが出るかもしれません。

「トイレ!」と言えたら、おしっこが出た後でも、一度座って排尿を促していきましょう。


まとめ:便秘は「体質」や「水分不足」のせいだけではない

「水分をたくさん飲ませているのに治らない」

「私の食生活のせい?」

と親御さんが自分を責める必要はありません。

子どもの便秘には、排便機能の未熟さや、心理的な「排便恐怖」が深く絡み合っています。

 

子どもの便秘は治るのに時間がかかることがほとんどです。

もし「なかなか改善しない」「お尻が切れる」「痛がって泣く」と言った場合には小児科へ受診することをおすすめします。

 

当院では、超音波検査でお腹の様子を確認し、排便日誌を用いながら治療していきます。

お子さん一人ひとりの発達段階(乳児・幼児・学童)に合わせた細やかな治療プランをご提案し、親御さんと一緒に長期的な目線でサポートしていきます。

 

適切なケアで、お薬に頼らないスッキリ快適な毎日が戻ってきます!

少しでも「便秘かな?」と思ったら、どうぞお気軽に当クリニックへご相談ください。

 

当院の便秘のご相談・ご予約はお電話にて承っております😊

便秘でお困りの方はお電話(090-9686-2875)でご相談ください。


参考文献

1. 伊藤拓郎:便秘症の病態生理:小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン2025年版の概説.小児科診療 2026.

2. 川野晋也:便秘症 治療の基本方針と薬物治療.薬局2026.

3. 佐藤研:トイレトレーニングはどう進めればよいですか.小児科診療2026.

 

川崎市高津区小児科 二子新地ひかりこどもクリニック

小児科2名体制、女医さんも常駐で安心、日曜診療対応、提携駐車場あり

★受診予約はこちら★ https://futako.mdja.jp/

院長 久保田 亘
記事監修
院長 久保田 亘

昭和大学医学部 卒業、東京歯科大学市川総合病院、慶應義塾大学病院 小児科学教室、けいゆう病院 小児科、横浜市立市民病院 小児科、東京都立小児総合医療センター 腎臓内科

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、日本腎臓学会 腎臓専門医、日本医師会 認定産業医

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