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「うちの子、大丈夫?」見逃しがちな“子どもの熱中症サイン”とは?-小児科・皮膚科 日曜診療-二子新地ひかりこどもクリニック

「うちの子、大丈夫?」見逃しがちな“子どもの熱中症サイン”とは?

今回のブログでは、「子どもの熱中症の特徴と気をつけるべきサイン」についてお伝えします。

記録的な猛暑が続くこの夏、熱中症に気を付けながら楽しく元気に過ごしていただくヒントになれば幸いです。


 

🌞熱中症になりやすいのはどんなとき?

熱中症の怖さは、「いつもの元気な様子」に見えても、気づかないうちに進行することです

 

ポイント①:熱中症になりやすい環境

「28℃以上の気温・70%以上の湿度・風通しが悪い環境」は注意が必要です。

ムシっとした暑さ空気がこもっている場所では、数十分いるだけでも熱中症になる危険があります。

屋外だけでなく、風のない屋内や車内なども注意が必要です!

 

ポイント②:熱中症になりやすい行動 

●繰り返し走ったりジャンプしたりする運動を続けているとき

●20〜30分に一度のこまめな水分補給(コップ1杯=約200ml程度)ができていないとき

●「ちょっとだるい」「少し気持ち悪い」などの体調不良を抱えながらも、無理に遊んだり活動を続けているとき

 


 

🌞子どもの熱中症の特徴は?

大人と比べると、子供は熱中症になりやすいと言われています。

 

●体温を下げる機能が未熟

乳幼児期は、汗をかいて体温を調整する働き(発汗機能)がまだ十分に発達していません。

気温が高い場所では体温が急激に上がってしまうことがあります。

 

●地面に近く、照り返しの熱を強く受けやすい

身長が低い子どもは、アスファルトやコンクリートからの熱を大人よりも間近に感じています。

例えば、身長が100cmほどの子どもは、大人よりも体感温度が3〜5℃高くなると言われており、より強い暑さにさらされています。

 

●遊びに夢中になりすぎて、暑さや体調の変化に気づきにくい

楽しく遊んでいると、子どもは喉の渇きや体の不調に気づきにくく、水分補給を忘れがちです。

「疲れた」「気持ち悪い」と言葉で伝えられないこともあるため、大人が少しの変化にも早く気づいてあげることが大切です。

 


 

🌞子どもの熱中症、こんな症状に気づいたら要注意!

初期に見られるサインは、

●生あくびが増える

●びっしょりと汗をかいている

●顔が真っ赤に火照っている

●足がつる(こむら返り)

「ちょっと様子が変かも?」と思ったときは、体が悲鳴を上げているサインかもしれません。

 

症状が進行すると、

●頭がガンガン痛む

●吐き気、嘔吐

●強いだるさ、力が入らない感じ

●ぼーっとしたり、話がかみ合わない

⚠️ 意識がぼんやりする、けいれんが起きるといった重症のサインが出ることもあります。

 

『呼びかけにうまく反応できない(受け答えができない)』

『ふらついて自分で歩けない』

『水を飲もうとしても飲めない』

このうち一つでも当てはまったら、迷わず救急車を呼びましょう。「あと少し様子を見よう」は命取りになることもあります。


 

🌞熱中症かも?と思ったときの正しい初期対応

①涼しい場所へ移動させる

エアコンの効いた室内や、風通しのよい日陰など、できるだけ涼しい場所へすぐに移動しましょう。

 

②体を冷やす

首元、脇の下、足のつけ根などを集中的に冷やします。

保冷剤や冷たいタオルを活用し、体内にこもった熱を効率よく下げましょう。

 

③水分・塩分を補給する

汗で失ったのは水分だけではありません。塩分も一緒に補給することが大切です。

経口補水液やスポーツドリンクを活用し、ごくごく飲ませるのではなく、少しずつこまめに飲ませましょう。

 

💡それでも不安なときは…

「自分たちでの対応でいいのか不安」「応急処置をしたけど、まだ元気がない…」

そんなときは、迷わずクリニックにご相談ください。


 

🌞熱中症にならないために、今日からできる予防対策は?

●こまめな水分補給を意識する(20~30分に1回200ml程度)

汗をかく前から飲むのがポイントです!

スポーツドリンクがおすすめですが、水やお茶の場合は塩飴などの塩分も一緒に摂取しましょう。

 

●定期的な休憩をとる(30〜60分に1回)

「まだ大丈夫」と思っていても、体の中には熱がどんどんたまっています。

子どもは夢中になると疲れを感じにくいので、無理をする前に先回りして休憩をとるよう、大人が声をかけるようにしましょう。

 

🌊 水遊びでも油断禁物!

プールや川・海など、夏の定番スポットでも熱中症になることがあります。

水の中にいると汗に気づきにくく、脱水が進みやすいのが特徴です。

水辺では走ったりはしゃいだりと意外と体力を使うため、水分補給を忘れがち。

➡ 水の中でも、定期的に水分補給タイムを設けるようにしましょう。

 

🔍 今日の暑さ、危険度はどのくらい?

外出前のひと手間が、大切なお子さんの健康を守ることにつながります。

環境省の「熱中症予防情報サイト」では、地域ごとの熱中症警戒レベルを毎日チェックできます。

https://www.wbgt.env.go.jp/sp/alert.php

 

【参考ホームページ】

熱中症予防情報サイト(環境省)

https://www.wbgt.env.go.jp/sp/

熱中症診療ガイドライン2024(日本救急医学会)

https://www.jaam.jp/info/2024/files/20240725_2024.pdf

 

川崎市高津区小児科 二子新地ひかりこどもクリニック

小児科2名体制、女医さんも常駐で安心、日曜診療対応、提携駐車場あり

★受診予約はこちら★ https://futako.mdja.jp/

院長 久保田 亘
記事監修
院長 久保田 亘

昭和大学医学部 卒業、東京歯科大学市川総合病院、慶應義塾大学病院 小児科学教室、けいゆう病院 小児科、横浜市立市民病院 小児科、東京都立小児総合医療センター 腎臓内科

日本小児科学会 小児科専門医、日本小児科学会 認定小児科指導医、日本腎臓学会 腎臓専門医、日本医師会 認定産業医

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