赤ちゃんの汗疹(あせも)対策|夏に多い肌トラブルを防ぐスキンケアのポイント
- 2026年5月18日
- 専門外来(アレルギー、おねしょなど)
気温や湿度が高くなるこれからの季節、赤ちゃんに多い皮膚トラブルのひとつが「汗疹(あせも)」です。
特に、
・首まわり
・わき
・ひじの内側
・ひざ裏
・おむつまわり
など、汗がこもりやすい部分にできやすいのが特徴です。

赤ちゃんは大人より汗をかきやすく、皮膚もとてもデリケート。そのため、毎日のスキンケアや汗対策がとても大切になります。
🌼 汗はどうして出るの?
汗には、体を守るための大切な役割があります。
<汗の役割>
・体温を下げる
・熱中症を防ぐ
・肌のバリア機能をサポートする
・病原体から体を守る
子どもは体温調節機能が未熟なため、汗をかくことがとても重要です。
また、年齢が進むにつれて1つ1つの汗腺(汗を出す器官)の働きが活発になり、12歳頃には大人の約2倍の汗をかくとも言われています。
つまり、「汗をかくこと」自体は悪いことではありません。大切なのは、“汗をかいた後のケア”です!
🌹 赤ちゃんの肌はとてもデリケート
赤ちゃんの肌は、大人よりも薄く、刺激に弱い特徴があります。
新生児期は皮脂が多い時期ですが、生後4〜5か月頃を過ぎると急激に皮脂量が減少します。
その後の乳幼児期は、人生の中でも特に乾燥しやすい時期と言われています。
<赤ちゃんの肌の特徴>
・水分を保持する力が弱い
・バリア機能が未熟
・汗や摩擦の刺激を受けやすい
・乾燥しやすい
そのため、大人以上に毎日の保湿やスキンケアが大切です。
🌻 汗疹(あせも)とは?
汗疹は、汗の出口(汗管)が詰まり、皮膚の中に汗がたまって炎症を起こした状態です。
<汗疹ができやすい原因>
・汗をたくさんかく
・汗が皮膚に残る
・蒸れやすい環境
・肌への摩擦
赤ちゃんは汗をかきやすく、皮膚も敏感なため、大人より汗疹ができやすくなります。
赤ちゃんの汗疹を防ぐポイントをご紹介します。
① 汗をこまめに洗い流す(洗うスキンケア)
汗をかいたままにしないことが、汗疹予防で最も大切です。
★ ポイント!
・外出後や汗をかいた後はシャワーで流す
・すぐ入浴できない時は濡れタオルでやさしく拭く
・ゴシゴシこすらない
汗には塩分や汚れが含まれているため、拭くだけでは十分に落としきれないことがあります。
できるだけ“やさしく洗い流す”ことを意識しましょう。
② 肌を清潔にし、しっかり保湿する(乾燥を防ぐスキンケア)
汗疹予防には「保湿」もとても重要です。
★ 入浴時のポイント!
・ベビーソープでやさしく洗う
・洗いすぎない(石鹸で洗うのは1日1回)
・お風呂上がりはすぐ保湿する(5分以内が理想)
<保湿剤の塗り方>
・たっぷり使う
・こすらず、やさしく広げる
・肌にのせるイメージで塗る
保湿によって皮膚のバリア機能が整い、汗や刺激に強い肌づくりにつながります。
夏のおすすめ保湿方法
夏は、ローションや乳液で全身を保湿しましょう。
顔・腕・足・ひじ・ひざなど、刺激を受けやすい部分にはクリームを追加するのがおすすめです。
ベビーパウダーは使った方がいい?
以前は汗疹対策としてベビーパウダーがよく使われていましたが、現在はあまり推奨されていません。
毛穴をふさいでしまい、かえって汗疹が悪化する場合があるためです。
③ 通気性をよくする
汗をためない環境づくりも大切です。
★ 日常生活のポイント!
・綿素材など通気性の良い服を選ぶ
・着せすぎない(大人より1枚少なめが目安)
・エアコンを適切に使用する(室温の目安:25〜27℃)
🌷 汗疹を悪化させないために
汗疹は「よくある軽い皮膚トラブル」と思われがちですが、かき壊してしまうと、とびひ(伝染性膿痂疹)につながることもあります。
★ 汗疹対策で大切な3つ!
・清潔にする
・汗を洗い流す
・しっかり保湿する
毎日のケアを続けることで、赤ちゃんの肌トラブル予防につながります。
夏でも「保湿」が大切!
「夏は乾燥しない」と思われがちですが、実は夏は汗やシャワーによって肌の水分が失われやすい季節です。
特にお風呂上がりやシャワー後は、濡れた皮膚から水分がどんどん蒸発していきます。
そのため、夏でもしっかり保湿を行い、肌のバリア機能を守ることが大切です。
🌟 こんな時は注意を!
・赤みが強い
・かゆみがある
・ジュクジュクしている
・なかなか改善しない
などの症状がある場合は、ステロイド外用薬を併用したほうがよい可能性があります。
ステロイド外用薬はいくつか種類があり、赤ちゃんでも使用できます。
上手に併用することで、皮膚の状態を早く治し、良い状態を維持していくことも大切です。
当院では、毎週金曜日午後に皮膚科診療を行っております。
軟膏の塗り方なども丁寧にご説明いたします。
赤ちゃんのお肌のことで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
皮膚科 診療案内
診療日:毎週金曜日
診療時間:13:30-18:30
受診方法:WEB予約(時間予約制)
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二子新地ひかりこどもクリニック|神奈川県川崎市高津区|WEB予約受付
※ 当日に予約の空きがある場合は、当日でも診療可能です。
【参考文献】
1. 大嶋雄一郎:汗疹,汗疱,多汗症.小児科診療 2024.
2. 室田浩之:子どもの汗対策とあせものケア,正しい方法は?.チャイルドヘルス 2020.
3. 馬場直子:子どものスキンケア.小児科臨床2018.
川崎市高津区小児科 二子新地ひかりこどもクリニック
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